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| - | | - | - | pookmark |
11体目の巨像
「次の相手は・・・

 湖を望む祭壇・・・

 放たれた番人・・・
 炎を絶やさぬ」


祠より北の方角へ進むと、外界より古えの地中央部へと続く長い橋が下から眺望出来る。
少女を蘇らせるためにアグロと通ってきた橋だ。
その全長は遙か彼方より始まっており、ここからでは見えない。

しかしワンダには橋に目を移す余裕すらない。
残りの巨像もあと6体となり、少女復活の条件もわずか。
走る続けるワンダの目が見据えるは少女か、はたまた・・・。





11体目の巨像の存在する地として挙げられたのは、亀裂より続く道を降り進んだ先の神殿。
神殿の両端には火が灯り、奥から覗くは小さな湖。
大きい規模ではなく、何かを祭るための場所ともとれる。




そして天井より巨像。
ワンダの目の前に飛び降りてきた巨像は小さいながらも全身を堅く覆われた猪型。
その突進は、当たればすぐには起き上がれない程の威力を持っていた。

動きは俊敏で、単純な逃避ルートでは捉えられてしまう。
ワンダは火の灯った高台に上り巨像を見下ろした。
弱点へと続く光は背中を指してはいるが光模様が見えない。

しかし考えている間にも、巨像はワンダを落とそうと必死に高台へ体をぶつける。
その度に大きな揺れが襲い、高台も長くは持たないと感じさせられた。
弱点が見えないのならば攻める手立てもなく、この俊敏さでは満足に逃げることすらままならない。





完全に高台に取り残されたワンダに突然強い揺れが襲った。
巨像が助走をつけだしたのだ。
しかしその反動で火粉がこぼれ巨像へ降り注いだ。

唸る様に後ろへ数歩下がる巨像。
これを見たワンダは足元にあった木材を拾い火をつけた。
そして火を巨像へ向けながらゆっくりと高台から降りる。




火のついた木材を恐れるように後ろへと追いやられる巨像。
その向かう先は湖の見える崖へ・・・。

ワンダは一歩ずつ進みその場所へと誘導する。
何か策があっての事ではない。
だがこうなる事が何かの良事に繋がると信じ。




そして・・・

後ろ足から崖下深くまで落下していく姿を確認し、ワンダも巨像の落ちた崖を降りる。
底には悶える巨像と、その周辺に散らばったモノ。
巨像は落下の衝撃で背中の外殻が剥げ、弱点を曝け出していた。

それを分かっているのか否か、ワンダの姿を目に映すとすぐに起き上がり崖を登ってきた。
ワンダは辺りを見回し、小高い場所を見つけそこに走る。
巨像は一直線にワンダに狙いを定め突っ込んできた。
それが最悪の結果に成ろうとも知らずに・・・。





高さの利を使い巨像の背へ・・・。
必死に暴れまわるがワンダは冷静に弱点を突き刺した。
今までの巨像と違い、数回でその身を地に倒す。





「次の相手は・・・

 湖に浮かぶ楽園・・・
 いかずちを持つ静かなるモノ・・・

 高台に渡るための
 動く架け橋」



残る巨像はあと5体・・・。


○11体目の巨像



| ワンダと巨像 | 21:22 | - | - | pookmark |
10体目の巨像
「次の相手は・・・

 孤立した砂丘・・・
 姿見せぬ軌跡・・・

 友と共に地を揺るがす」




祠より遠く離れた地下砂丘。
残る巨像はあと7体。
所々に地上より日光が零れ、ここ地下砂丘でも照っていた。

暗闇ではないというのが少し安心する。
ワンダはアグロと共にさらに奥へと進んだ。
脚を砂にとられ上手く走る事は出来ないが、アグロはワンダの言うとおりに走ってくれた。




10体目の巨像は突然アグロの足下より。
姿は7体目の巨像と酷似しているが、水中ではなく地中を泳いでいる。
砂上で起きる少しの振動も感知し襲ってくるようだ。

その速さはアグロの最速と並び、逃げ回るのは長期戦になり不利。
しかし相手は砂中にいるので手出しする事もできずに逃げ回っていた。




こちらを確かめるように大きな目を見開いた。
ワンダとアグロの前には地下砂丘の壁が迫っており、追い詰められてしまった。
いちかばちか、ワンダはアグロを走らせつつ巨像の大きく見開いた目を弓で撃つ。




すると、視界を失った巨像はフラフラと壁に激突してしまった。
どうやら対象を追うとき、地上に出ると視覚が必要になるみたいだがワンダにとってはどうでもいい事。
目の前には見動きとれずに背中の弱点を晒し、ジタバタする巨像。

ワンダはアグロから飛び、弱点まで一気に進んだ。





巨像から飛び出す数本の影が、いつしか求めるモノになっていたのかもしれない。
ワンダは1つの目的を追い過ぎるあまり何かを失いつつあるのをまだ気づかずにいた・・・。


「次の相手は・・・

 湖を望む祭壇・・・

 放たれた番人・・・
 炎を絶やさぬ」


天の声の思惑に疑問も持たず。
ワンダは次の目的地へと・・・。
少女はワンダにとって、なくてはならない存在。
ではその逆は?


物語は外にも広がる。
反逆者の汚名をワンダに被せる数人の人間が、ここ古えの地へと向かっていた。
その災いを知ってか知らずか、ワンダは急ぐ。
少女の為に・・・。


○10体目の巨像



| ワンダと巨像 | 22:44 | - | - | pookmark |
9体目の巨像
薄れた意識の中で、ワンダは夢を見た。
少女が立ち上がり復活を遂げる夢・・・
しかし目覚めてみると何も変わらない。
ワンダは目覚めても少女は未だ目を開けない。

祭壇の上で横たわる少女を慕うかのように数羽の白ハトが集まっているのを、ワンダはジッと見ていた・・・。


「次の相手は・・・

 木々が育たぬ大地・・・

 洞窟に眠る静かなるモノ・・・

 荒ぶる目覚め」


古えの地の北西。
その場所は雲に覆われていて光届かぬ荒野だった。
遠くに大きな洞窟らしきものの穴を見つけたのでアグロと近寄ってみると、9体目の巨像が目覚めた。



亀型の巨像。
巨大なモノは洞窟から身を出し姿を明るみにする。
と、同時にこちらを向き白く光りだした。

突然の急襲にワンダは急ぎ逃げようとする。
しかし目の前でいきなり土煙が上がり、ワンダとアグロに衝撃が走った。



この巨像も光弾を撃つらしく、距離を離すと頻繁に撃ってくる。
ワンダは広き荒野を縦横無尽に駆けた。
しかし徐々に歩み寄ってくる巨像は確実にこちらを追い込んできていた。

前足を大きく振り上げ大地を揺らす巨像。
これに頻繁に脚をとられるアグロは度重なる転倒のおかげか満足に走る事が困難になってきた。
そして目の前に巨像迫る。





しかしその時巨像のいる場所の地面から水が地上高く吹き上げた。
横転するのを防ごうと必死にバランスを取ろうと左右に揺れている巨像の脚裏は、この薄暗い荒野では眩しい程に光り輝いていた。
アグロに指示を出し、巨像の下まで。
そして弓を構えたワンダは立て続けに2本の矢を放った。


狙うは勿論光っている脚裏だ。
2本の矢が命中した巨像は、それまで必死に保っていたバランスを崩し横転する。
好機と見たワンダはそのまま大きく弧を描きアグロを巨像へ。
そして腹に向かって飛び乗った。

腹から背、そして頭へ・・・。



時折、地上で巨像に踏みつけられまいと逃げ惑うアグロの姿が見える。
こちらを心配そうに見上げるアグロと目が合った様な気がした・・・。
どんな時でも心配するは互いに相棒の身一つ。

力を限りなく加え、一突きを必死に。
一人じゃない。
それがワンダに勇気を与えてくれる。





洞窟の奥より出でし巨像は2度と動く事はなくなった。
相棒の存在を今一度考え、ワンダはアグロの顔を撫でる。

アグロは首を振り応えた。


「次の相手は・・・

 孤立した砂丘・・・
 姿見せぬ軌跡・・・

 友と共に地を揺るがす」


○9体目の巨像



| ワンダと巨像 | 23:07 | - | - | pookmark |
8体目の巨像
「次の相手は・・・

 森深く桶の底に
 閉じ込められた尻尾・・・

 壁つたう影・・・」


少女にかすかながらも息吹を感じる。
それはアグロにも感じているようだった。
気のせいではない。
巨像を一体倒すごとに少女の遺骸に命が吹き込まれている。

幻だろうと現実だろうと今は走るしかない。
ワンダはアグロと共に古えの地を駆ける。




8体目の巨像は、コロシアムのような場所の最下層にいた。
何の為にここにいるのかは定かではないが、この巨像も倒さなくてはならない。ワンダにとってそれは何ら変わりは無かった。
上からしばらく様子を見ていると脚が光っている事に気づく。


しかし、いかにも堅い外殻を纏った巨像もこちらの存在に気づき、壁をよじ登ってくる。
ワンダは階下に下りて行き、穴の開いた壁から巨像の姿を確認した。




ワンダを見失っているようで、さっきまでいた場所を覗いている。
ワンダは弓を構え光っている脚に向けて射ってみると、脚の光は消え去り巨像は悲鳴を上げバランスを崩した。
もしやと思い、残りの脚にも矢を射ってみると巨像は張り付く力を失い地上まで落ちていった。


地上に落ちた巨像は仰向けになり、無防備な姿を上にいるワンダに晒す。
その時かすかに腹部に光の模様が見え、ワンダも後を追うように飛び降りた。




腹に飛び乗り弱点を突き刺す。
途中弱点が消えるが、次に現れた場所は真横だった。
ワンダの顔に笑みがこぼれる。当たり前だ。
今まで激しい抵抗に遭って来たというのに目の前にいる巨像はあまり抵抗しないどころか弱点をずっと空に見せている。



しかし巨像が身をよじらせ体を起こそうとするとワンダは地面に叩きつけられた。
動きも鈍くなってきているのでこのまま倒してしまうだろうと思っていたのに、今まで温存していたかのように凄まじい力を見せ付けてきた。

狭い場所にいてはマズイと、ワンダは隠れるように階段へ向かって走った。
すると後方からけたたましい叫びと共に光弾のようなものが飛んでくる。




間一髪かわすと、光弾は壁に当たり消えた。
しかし同時に粉のようなものが辺りに散布され、それを吸い込んだワンダは呼吸が出来なくなった。

気を失いそうになりながらも階段を駆け上がり、巨像の見えない場所で体勢を立て直した。
どうやら時間が経てば症状は治るらしい。
再び弓を握り、巨像を上へと誘導した・・・。









巨像は絶命した・・・。
そして舞い上がる黒き物体をワンダは見上げた。
もう黒いモノから逃げる意思は見せない。
これが何であって、どうすればいいのか・・・ワンダは薄々感じているのかもしれない。


「次の相手は・・・

 木々が育たぬ大地・・・

 洞窟に眠る静かなるモノ・・・

 荒ぶる目覚め」


祠に戻ってくる度に感じていた身体の違和感・・・
それがワンダの身体に徐々に、現実となって表れてきた。



○8体目の巨像



| ワンダと巨像 | 01:04 | - | - | pookmark |
7体目の巨像
次で7体目の巨像。
全ての巨像の数の半分も満たないが、確実に終わりに近づいて来ている。


「次の相手は・・・

 湖に眠る遺跡・・・

 水中に潜む・・・
 
 いかずち放つ波紋・・・」

天の声に導かれるままにワンダがたどり着いた先は、広い湖だった。




アグロに乗ったまま中央へ歩を進めると、ふと下に光る物体を見つけた。
水中で3つの光が連なって動いており、不気味な存在感がある。
ワンダは勢いよく水中に飛び込むと、徐々に3つの光がワンダに近づいてきてそれは姿を現す。




魚竜型の巨像だった・・・。
光る物体の正体は、巨像の背中から生えており、時折眩い光を放つ。
その時水中にいたワンダは体の痺れを覚えた。

しかし一定の距離に近づかなければ痺れさせられることはないので柱へ一気に駆け寄り、根元の光っている部分を突き刺した。




すると1本の光る柱は真っ暗になり、以降放電する事は無かった。
この要領でワンダは2本目の放電する柱も不能にし、最後の1本へ向かった。
しかし巨像は水中深くに潜り、呼吸の続かなくなったワンダを振り切ってしまう。




ワンダは水中で足をバタつかせ始めた。
すると巨像が底の方からワンダに向かって浮上してくる。
エサと思ったのか、はたまた復讐に来たのかは分からない・・・。
水面に少し出た尾に掴まり、再度巨像との格闘が始まった。




最後の柱の光を消し去ると、今まで水中から見せることのなかった巨像の顔が出てきた。
痛みに耐え切れなくなったのか?
光る柱が水中で動き回れる力の源だったのか?
こうなるとワンダは曝け出された弱点を突くのみだった。




そして巨像は静かに湖の底に沈んでいく。
アグロが上から見守る中、底から襲ってきた真っ黒なモノによってまたもや意識が薄れていった・・・。


「次の相手は・・・

 森深く桶の底に
 閉じ込められた尻尾・・・

 壁つたう影・・・」


○7体目の巨像



| ワンダと巨像 | 16:39 | - | - | pookmark |